2年連続最下位、6年連続Bクラス。低迷期のど真ん中にいたチームを一気に頂点へ導いた。昨季途中に監督代行となり、今季から正式就任。「勝利と育成」の同時遂行を掲げた中嶋聡監督が優勝決定後に明かした育成の本当の意味、そして狙い──。ここからはVを手繰り寄せた3つの原動力を探っていくが、25年ぶりの悲願達成は、指揮官の思いなくして始まらない。 
高卒新人・来田涼斗[右]も起用し、打席に向かう前に助言を送る中嶋聡監督。こうした行動も狙いは選手の育成だけではない
負けグセを消し去り
勝利と育成──。この難題に真っ向からぶつかった。チームは2年連続の最下位も「何言ってんだコイツと思われたんでしょうけど、絶対にトップをとってやろうと思っていた」。
宮城大弥を開幕先発ローテに入れ、
紅林弘太郎を開幕遊撃に抜てき。2人の高卒2年目の積極起用を筆頭に、二軍監督時代に見込んだ若手を次々とグラウンドに送り出した。期待に応えるように、宮城が2ケタ勝利の13勝、19歳の紅林が球団史上初となる10代2ケタ10本塁打をマーク。2年連続最下位に低迷したチームに新たな風を吹き込んだ。
一番・
福田周平、二番・
宗佑磨もしかり。
山本由伸、
山岡泰輔ら投手陣は・・・
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