激戦となった日本シリーズ全6戦を、東京2020オリンピックで日本代表コーチを務めた井端弘和氏が徹底解説。現役時代は5度のシリーズ経験(日本一1度)を持つ“名手”が、勝敗を分けたポイントに迫る。 解説=井端弘和(東京2020オリンピック日本代表コーチ) 
引き分けもちらつく延長12回表、ヤクルトは二死二塁から代打・川端慎吾の左前打で、二走の塩見泰隆がホームへ。日本一を決める1点をもぎ取った
11/27(土) 第6戦@ほっと神戸 18:00開始 5時間0分 1万5239人 オリックス1-2ヤクルト 
[ヤ]P高梨、スアレス、清水、田口、○マクガフ-C中村
[オ]P山本、平野佳、能見、比嘉、富山、●吉田凌-C若月、伏見
2021年のヤクルト
第5戦に敗れて3勝1敗から3勝2敗となり、形勢は逆転したと私は感じていました。しかも、第6戦のオリックスの先発は第1戦以来、2度目の登板(中6日)となった
山本由伸です。ヤクルトはプレッシャーを感じながらの戦いだったと思います。第1戦ではよく食らいついたとはいえ、6回を1点に抑えられた相手。一般的に考えても、大量得点は期待できません。そのような中、ヤクルトはシリーズ6人目の先発として
高梨裕稔を立てました。どうなるかな? と思って見ていましたが、この日の勝利は高梨の頑張りによるところが大きいでしょう。
最大のポイントは、高梨が毎回走者を許しながらも、要所を締め、逆に5回に先制点をもぎ取ったことにあります。3回に無死二塁から送りバントで
宮本丈がストライクを空振り。二塁走者の
オスナが飛び出して刺され、無得点に終わった際には・・・
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