激戦となった日本シリーズ全6戦を、東京2020オリンピックで日本代表コーチを務めた井端弘和氏が徹底解説。現役時代は5度のシリーズ経験(日本一1度)を持つ“名手”が、勝敗を分けたポイントに迫る。 解説=井端弘和(東京2020オリンピック日本代表コーチ) 11/25(木) 第5戦@東京ドーム 18:00開始 3時間16分 2万580人 ヤクルト5-6オリックス 
[オ]P山崎福、吉田凌、富山、ヒギンス、〇山岡、S平野佳-C伏見
[ヤ]P原、田口、石山、今野、大西、●マクガフ-C中村
[本]村上(ヤ/4回裏ソロ)、山田(ヤ/8回裏3ラン)、ジョーンズ(オ/9回表ソロ)
得点どうこうではない
試合を大きく動かしたのは、見た目にも分かりやすいところでいえば、2本の本塁打でした。オリックスは6回に同点に追いついて、裏の攻撃をゼロに抑え、リードした状態での試合は、第3戦の3回に1点を先制して迎えた4、5回以来。7回に2点を加点し、少しだけ余裕を持っての展開となりました。それまでの4戦とは逆の展開。それだけに、8回裏の守りで2つの四球から山田哲人を打席に迎えたのは大きな失敗でした。日本代表でもそうでしたが山田は、このような大事な局面でバチンとスイッチが切り替わります。そもそもスイングが違う。ここまでらしい結果は出ていなかったものの、守備を見る限り、体のキレも悪くない。オリックスも警戒していたとは思いますが、そのレベルをはるかに超える山田の同点3ランでした。
4回裏 
1対1の4回裏、ヤクルトの主砲・村上宗隆が左中間席に勝ち越しソロを放つ
その後、ヤクルトは9回に代打のジョーンズに勝ち越しソロを許し、6対5と2勝目を献上するわけですが、私が思う試合を左右したポイントは・・・
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