果たしてこれからどんな激闘が展開されるのか、興味が尽きない2022年だが、温故知新という言葉もあるとおり、新しきを知るには、まず過去を知ること。そこでここでは、過去の寅年に何があったかを振り返るとともに、過去のデータをヒントに、寅年の傾向をあぶり出してみたい。 構成=藤本泰祐 
1974年にリーグ優勝し、日本シリーズを戦った中日とロッテ[写真]。2010年にも日本シリーズを戦っているこの両チームが、過去のデータでは両リーグの「寅年に強い」チームだ
2リーグ分立に阪神のセ初V
さかのぼると、プロ野球がセ・パの2リーグ分立となったのが、実は寅年のことで1950年(ここはさすがに筆者も生まれていないが)。セ・リーグではこの年から大洋ホエールズ、
広島、国鉄スワローズ、西日本パイレーツが加わり、
巨人、
阪神、中日、松竹ロビンスと合わせて8球団、パ・リーグでは、西鉄クリッパース、近鉄パールス、毎日オリオンズが加わり、阪急ブレーブス、南海ホークス、東急フライヤーズ、大映スターズと合わせて7球団でのスタートだった。
初代王者はセが松竹、パが毎日で、第1回日本シリーズ(当時は日本ワールド・シリーズと言っていた)は4勝2敗で毎日が日本一に。なお、この年の秋には、西日本パイレーツが西鉄に吸収合併され、翌シーズンから西鉄ライオンズになっている。
次の寅年は62年(私事だが筆者生誕)。この年は・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン