高卒入社2年目の2021年、公式戦無敗でシーズンを終えた。7試合で6勝、43イニングで自責点1とほぼ完ぺきに封じたことになる。先にプロで活躍する同級生を意識しながらも、目の前の取り組みに集中していく。 取材・文=小中翔太 写真=石井愛子 
広陵高では3年春のセンバツで150キロを計測。高卒でのプロ志望も選択肢にあったが、上位指名を目指し、社会人野球を選択した背景がある
「調整」とは無縁1年を通して「強化」
ベストナイン、最多勝利投手賞、最優秀防御率賞。高卒2年目右腕が2021年、社会人で投手タイトル3冠に輝いた。これは「ミスター社会人」と言われるトヨタ自動車・佐竹功年の14、16年に次ぐ2人目(3度目)で、その数字がすさまじい。7試合6勝0敗、43回イニング、自責点1で防御率0.21。誰もが認める「社会人NO.1投手」へと成長を遂げた。
快進撃は社会人日本選手権から始まった。日本製鉄東海REXとの1回戦で社会人初完封をやってのけた。
「初戦が一番、気合が入っていました。チーム事情により、試合前日に先発を言われました。オープン戦から調子が悪かったんですが、(捕手の)鳥飼(鳥飼力斗)さんの好リードで無失点に抑えられ、そこから調子が上がっていきました。起用してくれた前田(前田孝介)監督以下のスタッフ、守ってくれた野手に感謝したいです」
2回戦以降も先発、救援として活躍し・・・
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