来日4年目になる。1、2年目は不本意なシーズンを送り、昨季は選球眼の良さを発揮。今季は猛虎打線の主軸として、つかみ損ねた栄冠を奪いにいく。四番の力も十分に兼ね備えた助っ人は、チームの勝利のため、1打席1打席を大切にしている。 取材・構成=椎屋博幸 通訳=橘佳祐 写真=矢野寿明、榎本郁也 
2月中旬から実戦の打席に立ったマルテ。仕上がりは順調だという
打席ではシンプルに
キャンプインした2月1日。新型コロナ禍の中、早めの来日を果たしていたマルテは、スリムになった体を軽々と動かし、全メニューを軽快にこなした。あの悔しさから約3カ月。「今年こそは」という思いが強い。 ──今季はいつもよりシェイプアップしてキャンプに臨んでいるように感じています。
マルテ 現在の状態はすごくいい感じだよ。キャンプももちろんいい感じで迎えることができた。今もしっかり準備はできているし、バッティングや守備、そして走るほうにしても、すべてでいい準備ができていると感じている。
──今オフは例年よりオフ期間が短かったですが、その間もしっかりとトレーニングは行ってきたのでしょうか。
マルテ もちろんだよ。しっかりとトレーニングを積んできた中で、特に食事面にもすごく気を使って自分の体重などもチェックしながらオフを過ごしていた。日本に来るときには、しっかりとした状態にしてキャンプインしたいと思っていたからね。それができたオフだったと思っているね。

オフの期間に食事制限をしながらトレーニングを続けシェイプアップしてキャンプイン。表情も明るい
──昨シーズンはゲーム差なしで優勝を逃しました。その悔しさは今でも持っていますか。
マルテ (野球、そしてどんなスポーツでも)誰もが勝利者を目指してやるものだと思う。だから昨シーズンの結果はすごく悔しいよ。今年はみんなで昨季以上に準備して戦っていき、勝ちたいと思うし、必ず優勝したいと思っている。
──昨シーズンを振り返って、もっと打撃を何とかしておけばよかった、ということはありますか。
マルテ これっていうものはないけど、今季もまずはしっかりとボールを見るということが大事なことだと思っているから、それがよりできていれば・・・
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