選手それぞれで異なるユニフォーム姿。着こなし方は選手のプレースタイルや好みによってさまざまである。また、日々進歩する技術によって、ユニフォームの種類もバラエティー豊かに。今、選手たちはどのような着こなし方をしているのか。最新の傾向を探る。 【A】[ビッグシルエット]2022 岡本和真(巨人) 
体型にかかわらず、ゆったりとしたユニフォームがここ最近のトレンドに。着心地もよさそう
選手の声を一番に
プロ野球選手の仕事着であるユニフォーム。そこにはどんなこだわり・工夫が隠されているのか。今回は、ユニフォームを作り続けて100余年。スポーツメーカーのミズノ社、グローバルアパレルプロダクト本部の松井克徳さんに最新のユニフォーム事情を聞いた。
2022年現在、ミズノ社がユニフォームを契約しているプロ野球球団は、
阪神、巨人、
広島、
中日、
ロッテ、
楽天、
日本ハムの7球団(広島はホームのみ)。異なるのはデザインだけではないという。松井さんは「求めるものが球団ごとに違うため、素材はチームによって細かく異なります。例えば、ホーム球場のグラウンドが硬い球団は破れを気にするため、耐久性を求めます。耐久性のほかでは、軽さ、動きやすさ、縮みにくさなどが挙げられます。なかには相反するものもありますが、ご要望に合ったものを作っています」
球団内で着用するユニフォームの素材は同じでも、求めるものは選手によってそれぞれ。また、その声は時代によってもさまざまだ。「選手一人ひとりを採寸してユニフォームを作っていますが、シャツだと、最近ではビッグシルエット(ゆったりとした大きめなサイズ)がトレンドになっています。ただ、今までフィットして着ていたものを大きいサイズで着ることになるので、着用感も変わります。選ぶ生地、素材も着こなし方に合わせたものになるので、時代によっても人によってもユニフォーム作りは変わってきます」。巨人・岡本和真(写真A)もビッグシルエットを着用する一人。袖がヒジ先まで覆いかぶさっている。
着こなし方のトレンドは、選手がもたらす。パンツでは、プロ野球で現在主流なのが、ストレート(丈がくるぶし・かかとまで隠れるタイプ)だが・・・
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