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2022交流戦 CHAMPIONS REPORT

ヤクルト・セ初の全カード勝ち越しで4年ぶりの交流戦V

 

パを相手にしても勢いは止まらず、5つのカードで初戦を制すなど、安定した戦いで頂点に立った。18試合を終えて見えたものとは――。
※情報は6月12日現在

6月11日のソフトバンク戦[PayPayドーム]で勝利し4年ぶりの交流戦優勝を決めた


投打にスキなし


 強さは本物だった。ソフトバンクとの最終カードを3連勝で締め、18試合制の交流戦では歴代最多14勝、歴代最高勝率.778を記録。投打が見事にかみ合い、一度も連敗を喫することなく18試合を戦い抜いた。交流戦前はわずか1だった2位巨人とのゲーム差は7まで開き、両リーグ最速の40勝に到達した。

 歴史的躍進をもたらしたのは何と言っても1カード目、日本ハムとの激闘を制したことが大きかった。5月24日の初戦(神宮)は、0対1の1点ビハインドから、8回に内山壮真のプロ初本塁打で同点に追いつき延長戦に持ち込むと、10回には無死満塁のピンチに登板した田口麗斗が火消しに成功。最後は11回に村上宗隆がサヨナラ2ランで試合を決めた。翌日の同戦でも9回2点ビハインドから山崎晃大朗がサヨナラ3ランで連勝。3戦目こそ延長で敗れたものの、2試合連続の劇的弾でチームは波に乗った。

 その後も快進撃は止まらず、リーグ首位同士の戦いとなった楽天戦でも打線が爆発し2勝1敗で勝ち越しに成功。本拠地・神宮6連戦となったロッテ戦、西武戦では、クローザーのマクガフが3連投を含む4セーブを挙げるなど5勝1敗。ともに交流戦優勝の可能性を残していた好調のオリックス、ソフトバンクとの敵地での2カードに移った。

 オリックス戦では5カード目で初めて初戦を落としたが、2戦目は終盤8回に村上の決勝打で1勝1敗のタイに持ち込む。3試合目はリリーフ5人をつぎ込む継投策で2対1。投手戦を制し、またも勝ち越した。

 最終カードのソフトバンク戦は3連敗で優勝を逃す可能性もあったが、その心配は杞憂(きゆう)に終わった。小川泰弘がソフトバンクのエース・千賀滉大との投げ合いを制して初戦を取ると、2戦目は序盤に4点を奪われながら村上の満塁弾で逆転し、終盤は盤石のリリーフ陣が無失点リレー。全カード勝ち越しを決めると同時に4年ぶりの交流戦優勝を決めた。

 チームスワローズの合言葉の下・・・

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