1996年には巨人の抑えとして胴上げ投手にもなった川口和久氏。2011年から14年まで巨人の一軍投手総合コーチを務め、「スコット鉄太朗」とも言われた勝利の方程式を確立させた。今回はコーチ時代の経験からゲーム終盤を締める男たちの条件を語ってもらった。 山口鉄也 
2013年成績:64試合登板4勝3敗6S38H防御率1.22
「僕が3人をつくった? そんな大げさなこと言ったら怒られちゃうよ(笑)。もともとみんな高い能力を持っていましたしね。彼らは性格もすごくよかったし、3連覇という結果も出せた。一緒にやれたことは僕の勲章だと思っています」“スコット鉄太朗”とも呼ばれた、
スコット・マシソン、山口鉄也、
西村健太朗だ。川口氏のコーチ時代、3人は時に役割を変えながら12年からのリーグ3連覇に貢献。特に13年は7、8回をマシソンと山口、9回は西村という勝利の方程式が確立し、相手チームの脅威となった。
7、8回の重要性
1年目(11年)は後半から
久保裕也が抑えで頑張ってくれましたが、故障もあって、翌年は新外国人だったマシソンだったり、先発だった健太朗(西村健太朗)を使ったりしていました。マシソンが故障で離脱してからは健太朗一本。このときまず8回・山口、9回・健太朗が確立し、2年目は復帰したスコットを加えた3人になったという流れだったと思います。
抑えというか、終盤に投げる投手の条件は150キロ超の真っすぐがあることです。健太朗には強い真っすぐがあり、ほかにもスライダー、フォークが一級品だった。唯一の問題は・・・
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