真夏の球宴・都市対抗野球大会は7月18日から12日間、東京ドームで開催される。昨年の社会人日本選手権のMVP右腕は、この夏の投球で「評価」を固めていきたいところだ。 取材・文=小中翔太 写真=太田裕史 
最速151キロ。入社2年目の昨年は社会人日本選手権で2大会連続優勝へ導き、MVPを受賞するなど、実績は十分。「即戦力」と評価されるのも理解できる
即戦力候補の筆頭、社会人No.1投手に復調の兆しが見えた。高卒3年目・
河野佳が文字どおり、大黒柱として大阪ガスをけん引している。
薄氷の代表権だった。近畿地区二次予選、大阪ガスは崖っ縁に追い込まれていた。出場枠は残り1。日本生命との第5代表決定戦を制し(7対0)、5年連続28回目の東京ドーム切符を決めた。この土俵際で踏ん張ったのが、7安打を浴びながらも要所を締め、完封した河野だった。
入社2年目の昨年はベストナイン、最多勝利投手賞、最優秀防御率賞の投手3冠に輝きながら、今年は調子が上がっていなかった。それだけに「負けたら終わりというプレッシャーの中、こういう試合ができて良かったです。予選で落とした2試合は自分が敗戦投手だったので絶対、自分が投げて勝ちたいと思っていました。やっとチームの役に立てたと思います」と安堵の表情を浮かべた。
1枠をかけて対戦した日本生命は・・・
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