楽天が手掛けるチアダンススクールでは、多くの子どもたちが輝ける“ステージ”を夢見て、レッスンに励んでいる。今回はハイレベルな5・6年生のルビークラスに本誌記者が“体験入門”。一人の生徒として、チアの醍醐味を味わってみた。 取材・文=阿部ちはる 写真=金城聖子 
写真後列左端からCHIHARU[本誌記者]、NANAMIさん、同右端からRINOさん、HOZUMIさんとスクールの皆さん
選手とファンをつなぐ存在
楽天のチアリーディングチーム、“東北ゴールデンエンジェルス”は球場のパフォーマンスに加え、地域のイベント参加や幼稚園訪問、未来塾という小学校訪問も行っている。もちろんそれは宮城県だけにとどまらず、東北の各地へと活躍の場を広げているのだが、その活動の一つに「チアダンススクール」もある。今回はそのダンススクールの小学5・6年生のクラスにお邪魔し、実際にどのような内容で行われているのか体験取材をしてきた。
スクールの指導を行うのはエンジェルスのメンバーやOGたち。今回はインストラクター歴10年でリーダーを務めるRINOさんにインストラクターの仕事ややりがいについて話を聞いた。実はRINOさん、スクールの卒業生であり元エンジェルス。あこがれからあこがれられる存在へと夢をかなえ、今は将来のエンジェルス候補たちを指導している。
「ダンス技術やリズム感を養うという部分はすごく大事にしています。今はダンスが必修科目になっていたりもしますから。ですがそれだけではなくマナーや立ち居振る舞いの指導も徹底しています。挨拶や準備に関しては特に厳しいですね」
フィールドでのパフォーマンスが控えていても、忘れ物をした子はそこに立つことができない。「ご挨拶ができないとか、荷物の準備ができないというお友達は気持ちの準備が足りていないんだよ、と出演前に話すこともあります」。神聖な場所に立てる喜び、そして楽天イーグルスの看板を背負っている責任。そこに子どもだからという理由は存在しない。フィールドに立てばエンジェルスの一員なのだ。
「あのフィールドというのは野球選手ももちろんですが、努力をしている、頑張っている人しか立てない場所なんだよ、と子どもたちにも伝えています」。やはり厳しい世界だ。
「チアリーダーというのは選手とファンをつなぐ存在」とRINOさん。「ファンの方と直接触れ合って、ファンの方たちの喜びだったりを感じることができるのが一番楽しかったですね」と振り返る。その喜びは厳しい練習を乗り越えたからこそ・・・
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