特集の最後は、ベーブ・ルースがどのように野球を人気スポーツへと引き上げたのか。その歴史が、今後大谷が進むべき道を示している。野球歴史研究家のグレン・スタウト氏の視点から考察していく。 文=奥田秀樹 写真=BBM 
ベーブ・ルースが打つ本塁打を見るために外野席が設けられ、野球ファンを増やし、メジャースポーツになっていった。大谷も才能を生かし、ルースのような役割を求められているが……[写真は1934年の来日時]
スターはしかるべき場所での活躍が必要
1910年代のレッドソックスについて詳しく著作も多い歴史家のグレン・スタウト氏(63歳)が歴史的な観点から興味深い意見を口にしていた。
「
大谷翔平やマイク・トラウトがチームを強くできないエンゼルスに押しとどめられているなんて恥ずべきことだ。球界の最高のスターがポストシーズンに出られない。なぜ彼らは再建が必要なチームで時間を無駄にしないといけないのか」
特別なスターは、しかるべきステージに立つことで、多くの人々の記憶に残る活躍をする。スタウト氏が子どものころはレジー・
ジャクソンがいた。「レジーはヤンキースに行ってメガスター(最高級のスター)になった。アスレチックスでも73年にMVPに選出されるなど素晴らしい選手だったが・・・
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