2022年10月20日のドラフト会議が終われば、スカウト戦線は23年へと移行する。プロを志望する選手は「1年後」を見据え、練習にもさらに力が入る。来年が解禁となる高校、大学、社会人の注目プレーヤーを、一足早く掲載していく。 取材・文=岡本朋祐 
横浜高3年時のドラフトでは指名漏れ。社会人野球の名門・ENEOSで充実の時間を過ごす[写真=BBM]
社会人野球日本選手権は10月30日、京セラドーム大阪で開幕する。9年ぶりに今夏の都市対抗を制したENEOSは最終調整。10月13日の関東選手権1回戦で日本通運と対戦した。三番・右翼で先発した
度会隆輝の打撃を、
日本ハム・坂本晃一スカウトはあらためて惚れ込んだ。
「第1打席は外角のツーシームを中飛。紙一重でした。第2打席はそのツーシームを意識する中で、初球をファウル。2球目の内角真っすぐ(ボール)を見逃し、3球目はシュート回転してきた外角の真っすぐをミート。普通の打者ならばファウルのところを、ヘッドが出ているから、フェアゾーンにいく(三塁線を破る二塁打)。あの付近に飛ばせば、こういう打球になるというイメージがあるのでしょう」
坂本スカウトは往年の左打者が、想像できるという。
「
中日で活躍した
谷沢健一さんのイメージです。首位打者、2000安打を目指せる。勝負強い打撃で、安打製造機は来年の上位候補です。人から好かれる、前向きな性格で明るい。ENEOS・
大久保秀昭監督の下、吸収力と指導力が合致し、彼にとってENEOS入社は大正解の選択だったと思います」
度会に第2打席の内容を確認した。
「落ちる球を描きつつ、真っすぐに反応。対応力は自分のセールスポイント。待ち球でなくても・・・
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