プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文=大平明 写真=桜井ひとし 
二刀流の矢澤にとって日本ハムは打ってつけの球団。北海道でさらなる可能性が広がっている
投手でも野手でもドラフト1位評価
日本ハムから公言どおりにドラフト1位で指名された
矢澤宏太。約200人のチームメートや家族らに見守られる中、そのまま日本ハムの交渉権獲得が決まると会場は大きな拍手に包まれ、「小さいころは自分がドラフト1位で呼ばれるとは思っていなかったので、うれしく思います」と感想を述べた。
4年前の藤嶺藤沢高時代はプロ志望届を提出するも指名はなし。その49日後には父・明夫さんが急逝し、つらい出来事が立て続けに起こったが、日本ハムの指名が決定した直後には母・香さんが登場して花束を贈呈。そのお返しとばかりに矢澤からは「ありがとう」と書かれたサインボールが手渡され、香さんの目からは涙がこぼれた。きっと明夫さんも、この日の晴れ舞台を天から見届けたはずだ。
投打の二刀流で今年のドラフト戦線では主役の一人だった矢澤。2年秋には外野手、3年秋には投手。そして今春は指名打者で首都大学リーグのベストナインに選出され、本人は常々・・・
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