プロから能力を認められたドラフト1位指名選手。12人の逸材たちのポテンシャルはいかなるものか。ドラフト当日の表情とともにリポートする。 取材・文=杉浦多夢 写真=長岡洋幸 
将来性の高さを評価したソフトバンクが1位指名。並外れた身体能力を備えた高校生だ
外野から遊撃へ転向 非凡なセンスで飛躍
1位指名を公表していたソフトバンクから名前を呼ばれても、直後に単独指名が確定しても、緊張した面持ちのまま、なかなか表情を緩めない。会見に同席していた清水英仁校長から握手を求められ、初めて表情が緩み、高校生らしい笑みがこぼれた。
「普段どおりと思っていたが、やはりずっと緊張していました。(単独指名が確定して)安堵というか、本当にうれしい気持ちになりましたが、心の中で気を引き締めようと、なるべく顔には出さないようにしていた。あらためてソフトバンクで頑張っていこうという気持ちになりました」
高校では甲子園をはじめ、全国大会とは最後まで無縁のままに終わった。それでも攻守走で非凡なセンスを見せつけ、自らの力で「昔からずっとプロ野球選手になりたいと思っていた」という夢を引き寄せた。
ナイジェリア出身の両親から受け継いだ全身バネのような身体能力と・・・
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