激闘を繰り広げた日本シリーズ全7戦を前西武監督の辻発彦氏が徹底解説。黄金時代の西武、ヤクルトで10度の日本シリーズ経験(日本一7度)を持つ勝つ術を知っている辻氏が勝敗を分けたポイントに迫る。 解説=辻発彦[前西武監督] 
初回、二死一、二塁で先制2点適時打を放ったヤクルト・オスナ。三塁ベース付近ではねて左翼ファウルゾーンへ転がった当たりだった
10/22(土) 第1戦@神宮球場 □観客数=29,402人 □試合時間=3時間48分 ヤクルト5-3オリックス 
[オ]P●山本、比嘉、本田、阿部、平野佳-C若月
[ヤ]P○小川、H木澤、H田口、H清水、Sマクガフ-C中村
[本]塩見(ヤ/3回裏ソロ)、オスナ(ヤ/4回裏ソロ)、村上(ヤ/8回裏ソロ)
オリックスはエースの
山本由伸がまさかの4失点。しかも、5回に先頭の
キブレハンに3球目を投じた直後、左脇腹につったような感覚を覚え降板と思わぬ展開となってしまった。山本は初回からボールが高めに浮いていた。神宮では2018年にリリーフで1イニングを投げただけで、慣れていなかったということもあるのだろう。マウンドもほかの球場と違って、傾斜が緩く、上から振り下ろす感覚では投げられない。交流戦でライオンズの投手陣もすごく苦労していたマウンドだ。
初回、真ん中の直球をいきなり
塩見泰隆に左前打。塩見は短期決戦に強い。これは性格的なものだろう。緊張感のある試合でも積極的にバットを振れる姿勢は素晴らしい。西武での現役時代、私も一番で4年連続日本シリーズ初戦で出塁を果たしたが、やはりこのような働きができる一番がいると心強いのは間違いないだろう。
その後・・・
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