ポストシーズン進出のカギを握る男たちを紹介してきたが、ここでは4月途中にメジャー昇格を果たした注目のトッププロスペクトを紹介しよう。天使の優勝へ、攻守で存在感を示す22歳のルーキーだ。 写真=Getty Images ※成績は現地時間5月14日現在 
ザック・ネト
【2023年成績】27試合23安2本11点1盗、率.250、OPS.704 異例の大抜てき
MLB、エンゼルスに期待の新星が現れた。昨年のドラフト1巡目で入った新人遊撃手、ザック・ネトが早くも4月15日からメジャーに昇格し、攻守で存在感を示している。「大舞台に立ててうれしいし、一日でも長くここにいられるように頑張りたい」とひた向きな心情を口にした。
昇格前夜の14日。アラバマ州バーミングハムで出場していたマイナー2Aの試合中での出来事だった。2Aの監督から「今日はもう終わりでいい」と言われた。最初はその言葉を軽く受け止めていたが、続く事実に衝撃を受けた。メジャー行きを告げられ、「まったく予想だにしていなかった」と言葉を失う。「正直、昇格はシーズン終わりに近い9月か、早くてもオールスター戦のあとになると思っていた」。
途中交代で試合を切り上げ、ほとんど眠れないまま早朝に移動した。隣のジョージア州アトランタで飛行機を乗り継ぐ際に遅延に見舞われたが、なんとか無事にメジャー球団の遠征地だったボストンに到着。球場には試合開始の約3時間前に着いた。ドタバタの中、クラブハウス内ではトラウトらチームメートに握手やハグを交わしながらあいさつ。そして・・・
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