今春の県大会で150キロの大台突破。将来性のある投球に、NPBスカウトは熱視線を送っている。ここ数年、同校からは多くのプロ選手を輩出しており、育成力の高さに注目。夏を照準に、さらなるアピールを誓う。 取材・文=佐野知香 写真=矢野寿明 
得点板に掲げてあるモットーのように「準備」の大切さを学んできた。万全のコンディションでマウンドに上がる
柔軟性強化で大台突破
最速150キロ。インパクトのある数字は、ドラフト戦線において一つの指標となる。今春の茨城県大会、岩瀬日大高との準々決勝で三番手として登板した霞ヶ浦高・
木村優人が自己最速を2キロ更新し、大台の150キロをマークした。完投した土浦日大高との準決勝は0対1で敗れたが、この日も150キロを計測。一躍、今秋のドラフト注目選手となった。
力感のないフォームから、威力ある直球、カーブ、スプリットといったキレのある変化球を繰り出す。走者のいない場面では6、7割の力で投げ、走者が出るとスイッチを入れるという緩急は、木村自身が意識しているところである。
「ずっと全力投球だと持たないので、力を入れるところと抜くところ、メリハリをつけて投げています。先発したからには、絶対に投げ切るというのがエースだと思っています」
キレのあるボールを投げる技術は霞ヶ浦高の特徴的な投手練習、投球を構成する3つの動作・・・
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