夢かなえた者も、破れた者もいる。それだけ全員が目指した場所だ。今なお第一線で活躍を続ける現役プロが、時を経て思う『僕にとっての甲子園』。 【前編】はこちら ※年齢は2023年の満年齢 甲子園出場表記は夏のみ 入江大生(DeNA/投手/25歳)「投手としての道を決めた」
【出身校】栃木・作新学院 2、3年夏/15、16年出場 
入江大生/当時は、打者としてのインパクトを残していた
地元の高校で甲子園に出たいと思って作新学院を選び、3年夏に甲子園出場、全国制覇を達成することができました。優勝した瞬間は実感が湧かなくて、夢かなって思いましたね。地元に帰ってきてから、嵐のような雨の中でもたくさんの方に集まっていただいて、街を歩くたびに温かい声をかけていただき、本当に優勝したんだなと感じました。当時は電車に乗っていても常に見られている気がしましたし、買い物に行っても集中できなくて。多くの人に支えられていたことをあらためて実感しましたね。投手としては準決勝の1試合しか投げることはできなかったけど、打者として甲子園記録に並ぶ3試合連続本塁打を記録し名前を知ってもらえたことはよかったですし、
ああいう舞台で勝てる投手になりたいと大学進学を決意しました。僕にとって甲子園は、そういういい経験ができた場所。すべてが思い出です。
山本由伸(オリックス/投手/25歳)「目標に向かう大切さ」
【出身校】宮崎・都城 (出場なし) 2年の夏は(宮崎大会)準々決勝で延長10回、0対1で負けて。先発して最後まで投げさせていただいたんですが、たった1球で負けてしまい、すごく悔しかったです。でも、だからこそ1球の重さをすごく学んだ試合でした。3年の夏も3回戦で負けて、一度も甲子園には行くことができなかったので、振り返ると高校時代は悔しい思い出のほうが多いですね。自分たちの代の甲子園はテレビで見ていて、同級生が投げているのを見ていたと思います。でも・・・
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