今年もあのフレーズの時期がやってきた。シーズンファイナルスパートプロジェクトを8月28日に球団が発表し、キャッチフレーズは、もちろん『全員で勝つ!!』。すっかり浸透した言葉だが、それは何もシーズン最終盤に限った話ではない。中嶋聡監督が就任以来、常に口にしてきた「全員が戦力」は、ここまでの戦いぶりを見ても分かること。特に今季は、日替わりならぬ“月替わりヒーロー”が躍動したことがチームの好調の大きな要因だ。メンバーを固定することなく、戦い続けた8月までの歩みは「全員が戦力」であり「全員で勝つ」を証明するからこそ変わらぬ姿勢でファイナルスパートをかけていく。 ※成績は9月3日時点 【8月】与えられた場所で輝きを放つナインが増した層の厚みを物語る。疲労がたまりつつある勝負の夏にV3へ加速したことが、チーム力向上を表した。 【月間チーム成績】 25試合16勝7敗2分、勝率.696、打率.238、防御率1.93、リーグ順位1位
中川圭太[5年目/内野手/27歳] ルーティンを欠かさず

[月間成績]25試合、30安打5本塁打、16打点、打率.316
“中嶋野球”に欠かせぬ存在で、かつて指揮官が“無敵”と称した男が、本領を発揮する。
内外野を守ることができ、複数の打順を担える“超ユーティリティープレーヤー”は「自分は与えられた役割を果たすだけ。(日々役割が違っても)考え方が変わることはないです」と冷静に話す。
勝負の夏場もチームをけん引。7月の月間打率は.293で、8月は前月を上回る.打率316、5本塁打、16打点をたたき出した。「接戦を勝ち切るというところが、今後の戦いにもつながってくる」と力を込める男は、8月20日の
日本ハム戦(京セラドーム)で、レギュラーシーズン自身初のサヨナラ打を放った。
同点で迎えた延長11回。一死満塁で打席へ・・・
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