先発が試合をつくり、中継ぎがつなぎ、抑えで締める。今年の阪神の強さは投手力にあったと言ってもいいだろう。続いて高木豊氏に阪神投手陣の好成績の要因を聞いた。 構成=牧野正 写真=BBM ※記録はすべて9月17日現在 
選手の状態を見極め、正しく起用することで選手の能力を引き出した岡田監督[写真中央]。シーズンを通して先を見据え、ブレない采配が目立った[写真=早浪章弘]
大胆かつ繊細な采配 二の矢三の矢を用意
失点、防御率、さらに与四球などの投手成績は軒並みリーグトップ。盤石の投手陣が今年の強さの要因であったことは言うまでもないと思いますが、私が思うに投手陣が「安定していた」と言うよりも、
岡田彰布監督がずっと「安定させていた」と言うほうが正しいと思います。
岡田監督の起用、采配というのは、これは打線にも言えますが、大胆かつ繊細。大胆に行くべきところはドンと構え、細かいところでは徹底してこだわっていく。先発は投げるべきところは投げさせ、中継ぎは勝負どころと見たら惜しみなく送り込んでいく。一人一殺。そのあたりの勝負勘はさすがでした。
開幕前は
青柳晃洋、
西勇輝の先発2枚で最低でも20勝は目論んでいたでしょう。しかし2人ともシーズン序盤から思うように勝てませんでした。
伊藤将司は左肩の違和感で1カ月遅れの開幕。それでも・・・
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