大学生は秋季リーグ戦が終盤に差し掛かり、同シーズンが終われば、3年生は最上級生になる。2024年ドラフトは明大・宗山塁が「超目玉」と言われているが、プロを目指す選手は「3年秋が勝負」と言われており、1球に全力を込めている。来年も大学生が中心のスカウト戦線となりそうな予感だ。 取材・文=岡本朋祐 写真=矢野寿明 50m走は6秒を切る俊足。次の塁を貪欲に狙っている
指定校推薦で入学した背景
出塁を許してはいけない。50m走5秒8。
飯森太慈は貪欲に次の塁を狙うのがポリシーだ。明大は三番に、3年秋までに通算94安打の宗山塁(3年・広陵高)、四番にはリーグ歴代4位の74打点を挙げた
上田希由翔(4年・愛産大三河高・
ロッテ1位)が控える。得点のカギを握る存在として、相手校は韋駄天を警戒している。
身長163cmの飯森は、反骨心が支えだ。2020年夏。新型コロナ禍で甲子園出場をかけた西東京大会が中止となった。当時3年生の飯森は明大を志望していたが、あと一歩を踏み出せずにいたという。同校からは毎年、明大へ指定校推薦入試で入学するルートがあったが「(進学したメンバーは)試合に出られていない。相当な覚悟が必要」と、不安に感じていたのである。
3年夏。佼成学園高は東京都高野連主催の西東京大会で・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン