強いチームの打順は固定されている。その考えは過去のものと思われたが、今年の阪神は12球団最少の69通りの打順パターンで優勝。過去10年間の全球団の打順組み合わせ数の推移を検証した。 
今年12球団最少の69通りの打順で優勝した阪神が最多の22試合で組んだのはこの打順。写真は最初のお披露目となった7月26日の巨人戦[甲子園]
オリックスは135通り、阪神は69通りの打順で優勝
「強いチームには不動のオーダーがある」。昔から言われている球界の定説だ。史上に残る黄金時代を築いたチーム、例えば「1950年代後半の西鉄」「70年代後半の阪急」「90年代序盤の
西武」、あるいは単年でも「85年の阪神」「98年の横浜」など、時代とチーム名を言われたとき、一番から順番にスラスラと選手の名前を思い出せる野球ファンは多いのではないか。
直近の10年の各球団の打順の組み合わせ数を比較しよう。2014年の
ソフトバンクは58通り、15年の
ヤクルトは74通り、19年の西武は60通りとその年の12球団最少の打順組み合わせ数によってリーグ優勝を果たした。14年のソフトバンクは
李大浩や
松田宣浩、15年のヤクルトは
山田哲人や
川端慎吾、19年の西武は
秋山翔吾や
中村剛也といったように、複数のレギュラー野手が固定されていたことが大きかった。
しかし近年は、強いチームであっても打順が固定されない傾向が強い。
例えば
オリックスは一昨年が130通り、昨年は141通りのスタメンを組み、今年も135通りの打順で3連覇した。では・・・
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