自由契約とは言え、ほかの選手とは明らかに意味合いが違う。3年契約の1年目を終え、自らその道を選んだ。残り少ない野球人生を考えて下した34歳の迷いなき決断。新天地は名古屋、2年連続最下位に沈む立浪ドラゴンズ。貧打を救うチームの四番として、ファンの期待は限りなく大きい。 
日本ハム、巨人と渡り歩き、中日は3球団目。「全力でやる。まだまだできると思っているから、こういう決断をしました」と中田[写真=早浪章弘]
本塁打よりも打点 主砲としての存在感
晴れ晴れしい笑顔だった。12月6日に行われた中日への入団会見は、巨人の保留者名簿から外れ、自由契約選手として公示されてからわずか5日後のこと。それは中日の誠意であり、熱意でもあった。グレーのスーツにチームカラーでもあるブルーのネクタイを締めた
中田翔が、緊張した面持ちで口にした。
「また戦える環境、そういうチャンスをいただいてありがたいなと思っていますし・・・
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