1962年に開場したスタジアムは半世紀以上にわたり、ドジャースの聖地として特別な存在感を放ってきた。これまで野茂英雄をはじめとする数々の日本人メジャー・リーガーがプレー。第2回WBCでは日本が世界一連覇を果たした地として知られるなど日本人にとってもなじみのある場所だが、今季から大谷翔平、山本由伸のホームグラウンドとなり、より一層認知度は上がるはずだ。ここでは歴史と伝統に彩られてきたドジャー・スタジアムについて紹介する。 文=樋口浩一 写真=Getty Images、LA Dodgers 
1962年に開場したドジャー・スタジアムはMLBの中で3番目に古い歴史を持つ。MLBでは珍しい左右対称のスタジアムだ
MLB最大の収容能力
ドジャースの本拠地ドジャー・スタジアムはロサンゼルスのダウンタウンから北へ3キロほどのところにある。カリフォルニアの青い空の下、周囲にはヤシの木があって、南国の暖かい雰囲気に包まれている。
昨季の開幕前、USAトゥデー紙でMLB30球場の格付けランキングが掲載された。立地条件やデザイン、球場内の食べ物などを総合的に評価したものだ。それによるとドジャー・スタジアムはサンディエゴのペトコ・パーク、サンフランシスコのオラクル・パーク、シカゴのリグレー・フィールド、ピッツバーグのPNCパークに続いて5位にランクされていた。
開場は1962年。12年にオープンしたボストンのフェンウェイ・パーク、14年のリグレー・フィールドに続き、現在のメジャー・リーグ30球場で3番目に古い。歴史と伝統を感じさせる。これまでずっと投手有利の球場とされてきたが、ここ3年間の本塁打数はシンシナティのグレートアメリカン・ボールパークに次ぐ2位となっている。
ドジャースがニューヨークのブルックリンからロサンゼルスに移転してきたのが・・・
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