日体大は昨秋、1995年春から96年春以来となるリーグ3連覇を飾った。大黒柱2人が残っており、攻守のバランスで同大学としては初のV4を見据えている。 取材・文=大平明 写真=福地和男 
首都大学リーグで2022年秋から昨秋まで3連覇中。今春も両輪が日体大をけん引する。写真は寺西成騎と箱山優[右]
背番号に託された期待感
首都大学リーグで、昨秋までに3連覇中の日体大をけん引する箱山優と寺西成騎。同じ屋根の下で生活する両右腕だが、初めて顔を合わせたのは2014年の全日本学童軟式野球大会準決勝。寺西が所属する根上学童野球クラブが、箱山の習志野台ワンパクズを延長の末に4対3で下した試合だった。箱山は「人生で一番、泣きました」と、当時を振り返り、寺西も「相手チームの選手がみんな泣いていたので覚えています」と強い印象を残した。それから7年後、2人は日体大に入学して現在はダブルエースとして君臨。その象徴とも言えるのが背番号であり、箱山は「18」、寺西は「1」を背負う。
指揮官が太鼓判を押す大黒柱
昨年に引き続き「18」を任され「背番号に恥じないピッチングがしたい」と箱山。入学当初は「バッティングが好きだったので、大学でも投手と打者の両方をやらせてくれるのかなと思っていました」というが、
辻孟彦コーチの勧めもあって投手に専念。「練習の基本はランニングとウエート・トレーニング。さらに身体操作のメニューがあって、下半身の使い方を覚えたことでピッチングも良くなっていきました」。
2学年上に在籍していた
矢澤宏太(
日本ハム)の「上半身は張りがあったほうが良い」というアドバイスを取り入れ・・・
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