昨年まで投打二刀流として、数々の記録をメジャー・リーグ史に刻んできた大谷翔平。今年は打者に専念しているが、バッターとしても新たな記録を打ち立てる可能性を秘めている。「MLB.jp」の村田洋輔編集長に今年残しそうな大谷の打撃成績を予測してもらった。 文=村田洋輔(MLB.jp編集長) 写真=ゲッティイメージズ 
昨年は投手として10勝、打者として44本塁打でタイトルを獲得し、ア・リーグのMVPに輝いた。今年も打撃で驚異的な数字を挙げ、MVPを奪取できるか
各種打撃指標もメジャートップ級
大谷翔平が打者一本でプレーしたとき、どんな成績を残すのか。私自身も含め、過去3シーズンにわたって投打の二刀流で素晴らしい成績を残してきた大谷のプレーを見てきた人ならば、誰もが1度は考えたことがあるはずだ。投手の負担が減る分、打撃成績がさらに向上するのか。それとも二刀流でプレーするというリズムが崩れることで、打撃にも悪影響を及ぼすのか。右肘の手術で投手としてのプレーが不可能となった今季、その問いに答えが出されることになった。
2024年シーズンが開幕してからここまでの打者・大谷の活躍ぶりは驚異的だ。日本時間5月22日の試合が終了した時点で、打率.356、69安打、長打率.655、OPS1.080はすべてメジャートップ。17二塁打と13本塁打はリーグ2位、39得点と出塁率.425は同3位、13盗塁は同5位タイ、34打点は同6位と、その他の部門でも軒並み上位に名を連ねている。
打球速度や打球角度などを基に算出される各種打撃指標でも大谷はトップクラスの数字をマーク。今季の打者・大谷の好成績はツキに恵まれているわけではなく・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン