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新生ファイターズ 新庄チルドレン大進撃!

<道産子エースの矜持>日本ハム・伊藤大海 全員でつなぐ──「143試合の全イニングを、先発を含めてピッチャー陣全員でつないでいく」

 

ファイターズ躍進の要因として、投手陣の奮闘は欠かせない。その中心としてチームをけん引しているのは、球団史上初となる北海道出身のドライチ右腕。新たな「ファイターズのエース」だ。
文=杉浦多夢 写真=高原由佳、BBM


自覚と責任


 野球を始めたときに、生まれ故郷である北海道にはファイターズがあった。ファイターズを好きになったのか、あこがれのダルビッシュ有(現パドレス)がいたからファイターズが好きなのか、どちらかは分からない。ただ、あこがれの投手が、自分の大好きな球団で、エースとして右腕を振っていることが幸せだった。

 小学生のときにファイターズジュニアのセレクションに落選するという小さな挫折も糧に、「球団初の北海道出身のドラフト1位」という称号を手に入れた。それだけで球団史に残る存在となったが、もちろんそれはスタートラインに過ぎなかった。

 1年目から2年連続で10勝を挙げ、ワールド・ベースボール・クラシック優勝に貢献して迎えた3年目の昨季。さらなる飛躍を期したものの、コンディション不良にメンタルダウンが重なり、苦しいシーズンとなってしまった。それでも、新庄剛志監督の背番号17に対する信頼は変わらない。9月25日、自身にとって最終登板となったエスコンフィールド北海道での楽天戦。登板前に指揮官からこう告げられた。

「来年、開幕で行くから。そのつもりで投げてくれ」

 初回に1点を失ったあとは・・・

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