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色褪せぬ夏、青春の甲子園 熱戦の記憶

<ライバル列伝>現役プロVS現役プロ名勝負10選 高校時代の熱き戦い【後編】

 

現役のNPB支配下選手、日本人メジャー・リーガーで夏の甲子園出場経験者は計289人。彼らの聖地での試合をさかのぼると、のちにプロ入りした選手同士の対決は142試合を数えた。その中から名勝負10試合を前編後編に分けてピックアップしよう。
【前編】はこちら

【第98回大会】超高校級左腕による至極の投手戦



早川隆久(木更津総合・現楽天)×堀瑞輝(広島新庄・現日本ハム)

 互いに譲らぬ投手戦。超高校級左腕の意地がぶつかった。広島新庄の先発・堀は初回に右翼へ本塁打を浴びるも、その後は小気味良い投球で、6回まで散発3安打と追加点を許さない。

 対する木更津総合・早川も負けじと快投。打者一巡の3回までパーフェクト投球で、1点のリードを守る。次の1点が試合の流れを大きく左右する中、得点を奪ったのは木更津総合だ。7回に安打と犠打で好機を広げ、中前打で貴重な追加点を奪った。援護を受けた早川は、さらに巧みな投球を披露していく。4、7、そして最終回と3度、先頭打者に出塁を許すも、ツーシームを有効に使って打たせて取り2併殺を奪うなど、最後まで三塁を踏ませず広島新庄打線をシャットアウト。両左腕による至極の投手戦は、試合時間わずか1時間23分が物語っていた。

■2016年8月17日 3回戦 第3試合

【木】○早川-大澤【広】●堀-古本


【第99回大会】必勝継投に食らいつく足を絡めた驚異の粘り


清水達也(花咲徳栄・現中日田中幹也(東海大菅生・現中日)

 埼玉大会から先発・綱脇、二番手・清水の必勝リレーで勝ち上がってきた花咲徳栄は、準決勝も形を崩さない中で、対する東海大菅生が多彩な攻めを展開した。初回、一番・田中が右前打で出塁すると、二番も安打で続き、犠打で一死二、三塁に。すると・・・

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