
真っすぐの強さが武器。グラウンドと寮が併設された恵まれた環境だ。朝6時45分に起床し、部員全員でラジオ体操第一が日課。練習前には「君が代」を斉唱してからアップに入る[写真=BBM]
心に刻む「体育会五訓」
環太平洋大・野村昭彦監督は徳山一翔の球筋について、太鼓判を押している。
「かつて大学日本代表で指導した
森下暢仁(明大-
広島)、
早川隆久(早大-
楽天)に匹敵するボールのキレがあります」
2018、19年に日の丸を背負い、一流の大学生を預かった指揮官の目は確かである。自身は佐伯鶴城高、駒大、日本石油を通じて右腕として活躍し、社会人でのコーチ経験も豊富。プロへ進んだ多くの選手を見てきた中で「徳山は人間的な成長が投球に表れてきている。今は5の実力かもしれまんが、将来的には6、7、8、9、10と飛躍していくだけのポテンシャルがある」と認める。153キロ左腕は複数のNPBスカウトからも、上位候補の評価を受けている。
鳴門渦潮高では背番号3の控え投手だった。「エースナンバーを着けたことは、一度もありません」。3年夏はコロナ禍で甲子園出場をかけた徳島大会が中止。県高野連主催の独自大会を8強で終えた後、チームメートとともにインディゴコンディショニングハウスに通った。体の使い方、トレーニング法などを学び一冬で球速は10キロアップの148キロ。「もっと成長できる。そこから本気でプロを目指そうと思うようになりました」。環太平洋大への進学は「西日本最大級のトレーニング施設『TOP GUN』があり、グラウンド、寮と施設が充実している」が理由だ。
野村イズムが、たたき込まれている・・・
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