新しいスタートラインに立った123人の選手たち。奮い立つ第一歩だ。その中で最高評価となった選ばれしドライチ12人をクローズアップ。 取材・文=杉浦多夢 写真=井田新輔 
1位指名の喜びは限りなく大きい。高校までは無名の存在で「自分のような可能性がなかった人間でもプロに指名していただけた」と感無量
恩師との出会いで 開かれたプロへの道
わずかに口元がほころぶ。「表情には出さないようにしていたんですが、内心はすごくうれしかった」。大学4年間であこがれから目標へと変わっていったプロの世界。その扉が開いた。
自分の名前が読み上げられると、「同級生のピッチャーたち、一緒にトレーニングをしてきた仲間たちの姿が頭に浮かんだ」。その仲間たちは、スクリーンに向かっている自分の後ろで大きな歓声を上げている。
「チームメートと4年間やってきて、ドラフト1位指名を喜んでくれた。(仲間たちの)歓声を聞いて達成感はあった。でも、プロに入ることではなく、活躍することが目標。チームメートに、いい報告ができるように頑張っていきたい」
野球人生が、いや人生が大きくうねりながらこの日へとたどり着いた。
諫早農高では公務員志望。卒業後の就職を見据えて農業土木科に在籍し・・・
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