今年のドラフトでは支配下、育成合わせて123選手が指名されたが、プロへの挑戦権を手に入れるまで歩んできた道は千差万別だ。大学野球部を退部して、一時はプレーすることをあきらめた選手も。DeNAに3位指名された加藤響は四国の地で野球への思いを再燃させ、夢を実現した。 取材・文・写真=高田博史 
山あり谷ありの日々を乗り越えてプロへ。記者会見では周囲への感謝を何度も口にした
独立リーグのトップを切って指名されたのは、大学に在籍したまま四国IL/徳島へ入団する道を選んだ強肩強打の内野手だった。
ドラフト3位でDeNAが加藤響(東洋大在学中)を指名する。名前を呼ばれた瞬間、座ったまま一瞬のけぞり、両手をおでこに当ててうつむいた。顔を上げたとき、安どしたような表情を見せた。
「もうホッとしましたね。ホントに良かったなって」
東海大相模高時代に通算35本塁打を放った。東洋大では1年春からベンチ入りし・・・
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