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DeNA日本一 あなたがいたから

<下克上を支えた男たち>DeNA・リリーフの奮闘

 

試合後半を危なげなく締め、日本シリーズ制覇において絶大な存在感を見せたリリーフ陣。気迫のこもった投球は相手に流れを渡さず、翌日以降の試合に勢いをもたらした。
※成績は日本シリーズのもの。年齢は2024年の満年齢

選手、首脳陣、スタッフ含めたバッテリー陣での記念撮影。先発・リリーフそれぞれの存在があったからこその好投だった


中川颯


中川颯[日本シリーズ成績]3試合0勝0敗0S0H3回、防御率0.00


 今季、この男ほど“野球をすることの喜び”を実感した選手はいないかもしれない。過去3年過ごしたオリックスでは一軍登板はわずか1試合のみ。昨オフに自由契約となり、幼いころから好きだった地元のベイスターズに縁あって入団した。

 開幕こそ先発だったが6月に右肩の炎症で離脱すると、チーム事情もあり8月に復帰した際は中継ぎとしてブルペン待機になった。

「先発でもリリーフでも、チームの役に立てるのであれば構わない」

 下手投げ右腕はポストシーズンでも存在感を示す。巨人とのCSファイナルでは、3試合に登板し2ホールドを挙げると、初の大舞台である日本シリーズへ。

 臨戦態勢が求められたブルペン。中川は第1戦で0対2の5回表二死、一、二塁で先発アンドレ・ジャクソンの後を受けマウンドに上がると、山川穂高から空振り三振を奪い完璧な火消しに成功した。第2戦では、回またぎで5人の打者から3三振を奪う好投。そして第5戦は7対0の9回裏に登板し、三者凡退に斬って取り、相手に次戦へのきっかけをつくらせないピッチングで試合を締め、26年ぶりの日本シリーズ制覇にリーチをかけた。

 結果、日本シリーズでは3試合、被安打0の無失点で収め、“ハマのサブマリン”として、大きな存在感を示した。

坂本裕哉


 ブルペン陣で孤軍奮闘した、ただ一人のサウスポー。レギュラーシーズンは48試合に登板し・・・

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