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2024プロ野球記録集計号 DATAで徹底検証&回顧

【File.10】ヤクルト・長岡秀樹が両リーグ最多安打 『セ』最低打率から飛躍の訳

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163本の安打を放ちセ・リーグ最多安打に輝いたが、昨季の打率.227はリーグ規定打席到達者では最低。ヤクルトから誕生したヒットメーカー・長岡秀樹は、1年で打撃スタイルをどのように進化させたのか。

入団5年目にして初の打撃タイトル獲得と成長を見せた長岡


技と心の成長


 安打数は昨年比62本増の163本。近本光司(阪神)、秋山翔吾(広島)のタイトルホルダーとの競り合いを制し、リーグ最多安打に輝いた【表1】。レギュラー3年目の今季は遊撃手として全試合先発。打順は定位置の下位から、上位打線を任されるまでになった。攻守の柱に成長した2024年。球団では池山隆寛(現二軍監督)以来、31年ぶりの遊撃部門ベストナインにも選出された。

 打率は昨季リーグワーストの.227から同6位の.288に上昇。成長は詳細なデータからも見てとれる。顕著なのは打球方向の広角化だ【データ1】。昨季は安打の50%が右方向への引っ張りだったが・・・

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