2024年のドラフト戦線で「20年に一人」と評価された遊撃手はプロで通用するのか――。新人合同自主トレを通じて、実際に目にした一軍コーチ、トレーナーに宗山塁の印象を直撃した。プロで必要な技術、スタミナ、精神力。気になるレギュラーポジション争いについても聞いた。 取材・構成=阿部ちはる、写真=川口洋邦 塩川達也(一軍内野守備走塁コーチ)
レギュラーをつかむカギは、安定感と信頼感 映像では見ていましたが実際にノックを受ける姿を見て、スローイングの安定感に驚きました。スローイングがいいということは捕球体勢がいいということ。その捕球体勢をよくするために、ボールへの入り方をどうすればいいかと逆算して動いていくのですが、その形がしっかりとできている。肩が強くても捕球がしっかりできないとスローイングは安定しません。彼が高い評価を受けている理由がはっきりしました。
特にボールとの距離感がいいですね。それが捕球につながっていきますから。すでにしっかりしたものが備わっている印象を受けました。
ショートやセカンドに求められるのは安定感。突発的な動きやファインプレーも大事ですが、平均して力を出していくことが必要になります。それができるから、チームから信頼も得られる。彼にはすでにそこが備わっていますね。
とはいえ、レギュラーを取るのは簡単ではありません。昨季遊撃を守った
村林一輝も守備面、特にスローイングに長けた選手。本人も燃えていると思いますし、高いレベルでのレギュラー争いが繰り広げられるのではないでしょうか。プレースタイルが似ている2人だからこそ、レギュラーをつかむカギは・・・
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