仙台六大学野球連盟所属の2校に注目度の高い投手がいる。1人目は昨年、春秋リーグ戦を制した仙台大のサウスポーだ。発想の転換で投球の幅を広げると、世代屈指の投手へと成長。昨夏には3年生ながら大学侍ジャパン日本代表に選出された。迎えたドラフトイヤーは、目標を2つ掲げて歩み出している。 取材・文=高橋昌江 写真=高橋昌江(インタビュー)、BBM 
関東から東北の地へ進んだ大学生活で能力を大きく開花させている
フォロワーは2万人超え SNS駆使し思考を整理
最速152キロ左腕の
渡邉一生は、自身の投球スタイルを「150キロを投げられる変化球ピッチャー」と表現する。それは大学で手に入れた境地で、それまでは「ストレートで勝負してこそ漢(おとこ)だ」というこだわりがあったという。
「高校のときは“変化球は逃げ”という考えでした。球速もあったので、真っすぐで勝負したいという気持ちが強かったんです。変化球でかわすピッチングはしたくなくて、自分を信じて真っすぐを中心としたピッチングをしていました」
高校3年時に2球団のトライアウトに参加し、当時の最速となる148キロをマークしたが、ドラフト指名はなかった。大学で3年の時を過ごし、「高校生の自分に言えるのなら『それじゃ無理だよ』ですね」と言う。
「今は、変化球は逃げじゃないと思っています。高校のときは、勝負できる武器となる変化球がなかった。大学で勝負するために必要な武器が増えたというイメージですね」
変化球と向き合うようになったのは・・・
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