背番号ストーリー2025

【背番号ストーリー2025】ソフトバンク・上沢直之「#10」決断を後押しした球団の熱意、期待の表れ

2025年2月15日(土) 11:00 0

「この選手の番号は昔、あの選手が着けていたんだ」――。本来は単なる数字に過ぎない背番号というものに、なぜ野球ファンは「物語」を感じるのだろう。大相撲や落語のように師匠へと弟子入りし、名前の継承があるわけではない球界において、唯一それに近い「伝承」の役割を果たすのが背番号だからなのかもしれない。そして永久欠番は、大相撲や落語における「止め名」(栄誉をたたえ、その名前を継承させないこと)みたいなものだと言える。それほど、背番号には意味が込められている。ここでは現在の12球団から各1人、「新しい背番号でのスタート」に臨んでいる人物をピックアップ。それぞれの新背番号に込められている気持ちを、浮き彫りにしてみよう。
※「2025年の新背番号」の情報は2月6日時点。育成を除く

開幕先発ローテーション入りが期待される上沢

　日本での“再出発”は新天地で。レッドソックス傘下からFAとなった上沢直之は、「日本球界に挑戦して自分を再構築、レベルアップすることが必要だと思いました」としてNPB復帰を決めた。その上で選んだ移籍先は古巣・日本ハムではなかったわけだが、入団会見では「簡単な決断ではなかった」と心境を吐露。決断の理由として挙げたのが、「ホークスさんの熱意」で、「僕の心が打たれたのが一番です」と・・・