4年ぶりとなるリーグ優勝の喜びと、日本シリーズ進出を逃した悔しさ。2025年シーズンに向け、大きかったのは後者だった。連覇を通過点として13年ぶりとなる日本一を狙うべく、大型補強を敢行したのはそのためだ。新たな風を受けて、チームは変革と進化を続ける。 文=杉浦多夢 写真=兼村竜介、BBM 
大型補強の1人として加入した田中将大と坂本勇人の夢の対決に沖縄セルラースタジアム那覇のスタンドが湧いた
ファンを沸かせた夢の競演
キャンプ地を沖縄へ移して3日目を迎えた2月17日、今季初の実戦形式となるライブBPのマウンドに背番号11が上がった。2人目の打者として背番号6が打席に歩みを進めると、スタンドがひと際大きな拍手に包まれる。小学生時代に「昆陽里タイガース」でともにプレーした田中将大と坂本勇人が同じジャイアンツのユニフォームに袖を通して相対する姿に、心躍らない
巨人ファンはいない。
「調整段階なので」と素っ気なく2人が声をそろえたように、カウント1-1からの2打席における遊ゴロ、四球という結果に大きな意味はない。だが・・・
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