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2025横浜DeNAベイスターズ 渇望する頂点へ

DeNA・中川颯インタビュー 進化のその先へ「どんな場面でも投げられることは幸せなこと。感謝をして投げていきたい」

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昨季、オリックスから移籍してくると先発から中継ぎ、最後は抑えまで経験。CSファイナルステージ、日本シリーズでは無失点で、日本一に貢献した。今シーズン、目指すのは使い勝手の良い投手。どんな場面でも、いとわずマウンドに向かい、勝利につないでいく。
取材・構成=早川大介 写真=宮原和也
※年齢は2025年の満年齢


2024躍進の理由


 オリックス時代の一軍登板はケガなども重なり、2021年の1試合のみ。しかし、DeNAに移籍してきた昨季は29試合に登板し、ブルペンに欠かせない存在となった。その過程には、メンタル面の充実があった。

──昨年はシーズンを通して活躍されましたが、自身の成績を振り返り、どう感じていますか。

 シーズン前半は先発も経験しましたが、内容、結果ともまったく満足していません。だけどシーズン後半に関しては、成績に満足したというより、いい経験をすることができたと思っています。

──いい経験というと、シーズンを最後まで戦い抜いたことでしょうか。

 それもありますが、いろいろな場面で、火消しから回またぎ、シーズン終盤にはセーブシチュエーションでも投げさせていただきました。それからポストシーズンの緊迫した、しびれる場面で投げさせていただいたので、今後にとってもいい経験になったと思っています。

──昨年のシーズン当初は、先発としてスタートし、プロ初勝利も挙げましたが、その後に中継ぎに配置転換、そこから先発に戻り、少しケガの時期があって、その後はリリーフとしてブルペンでと、獅子奮迅の活躍でしたが、個人的に先発、中継ぎにこだわりはありますか。

 これまで中継ぎのほうが多く経験していますし、そもそも高校のときからあまりスターターとして投げることが少なかったんです。先発はほかの投手が務め、自分は途中から投げるロングリリーフのような感じでした。なので試合に入るメンタルという部分では、やはりリリーフのほうがやりやすさはあります。昨シーズンも途中で先発から中継ぎに代わったときでも、特にやりづらさは感じませんでした。プロに入ってから、オリックス時代もずっとリリーフでやってきましたから。

──逆に先発は、自身にとってどのような意味があったのでしょうか。

 やっぱり・・・

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