昨季、8度目の世界一に輝いたドジャース。今季は球団史上初の連覇に挑むことになるが、これまでワールド・シリーズでは14度も敗れており、かつては「10月に弱い」と揶揄された。伝統球団の栄光と屈辱の歴史を振り返る。 文=奥田秀樹 写真=Getty Images 
4年ぶり8度目のワールド・シリーズ制覇を成し遂げた昨季に続き、今季は連覇を狙うシーズンになる
ワールド・シリーズで21世紀は連覇がない
ドジャースは歴史的に見ると10月に弱いチームだった。「Wait 'til next year(次の年こそ)」という言葉が暗黙のスローガンになっていたほどで、1941、47、49、52、53年とワールド・シリーズに進出しながら、ことごとくヤンキースに敗れたからだ。
ようやくヤンキースを倒したのは55年。雪辱を果たし、ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙の見出しは前述のスローガンにあて、「This is Next Year!(“次の年”がついに来た)」であった。
しかしながら翌56年のワールド・シリーズも同じくヤンキースとの対戦になったものの、第1、2戦に勝って優位に立ちながら・・・
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