日本人メジャー・リーガーの活躍が注目されるのは間違いないが、楽しみはそれだけではない。長く取材してきたからこその、着眼点もある。メジャー・リーグ評論家に「独自の視点」を寄稿してもらった。 文=福島良一 写真=Getty Images 
アメリカ、カナダ、イギリス、韓国で安打を記録したことがあるベッツが日本でもヒットを打てば、史上4人目の「5カ国でヒットを打ったメジャー・リーガー」に
日本人開幕投手が「史上最速の勝利投手」に?
MLBワールドツアーの一環として、3月18、19日に「東京シリーズ」と銘打って開催されるカブス対ドジャースの開幕2連戦。昨年世界一に輝いたドジャースの
大谷翔平、
山本由伸、
佐々木朗希各投手に対し、カブス・
今永昇太投手、
鈴木誠也外野手の日本人選手たちの活躍以外にも、マニアックなファンにとっても見どころ満載だ。
まずは史上最も早い時期に行われる開幕戦。これまでは2019年3月20日に日本開催のアスレチックス対マリナーズ戦、昨年3月20日に韓国開催のパドレス対ドジャース戦が最も早い公式戦だった。だが、今年は史上最速の開幕である3月18日。ナ・リーグが誕生して150年という長い歴史において、最も早いプレーボールが宣告される。
その歴史的な試合でカブス・今永、ドジャース・山本が初の開幕投手に任命。史上初めて日本人の開幕戦先発同士の投げ合いが実現する。まだ春先なので両投手とも75球程度の球数になりそうだが、もし5回を投げれば史上最速の公式戦勝利投手になる可能性が出て来る。2人とも“省エネ”投法なので、責任投球回数到達に期待したい。
開幕戦はカブスの先発・今永に対し、ドジャースの一番・大谷という日本人対決でいきなり幕を開ける。もし大谷が先頭打者本塁打を打てば、史上最速の歴史的一打となる。その裏はドジャースの先発・山本に対し、カブスの三番・鈴木が打席に立つ。山本には通算4打数無安打だが、鈴木にも歴史的な一発を期待したい。
また、ドジャースは初回の一番・大谷以下・・・
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