10月23日、松井秀喜新監督の就任会見が行われ、巨人黄金時代創出への熱い思いを語った。冒頭8分間の所信表明、その後の質疑応答、囲み取材での一問一答を一部抜粋してお届けする。 写真=川口洋邦 所信表明
来季より巨人軍監督に就任することになりました、松井秀喜です。私は高校を卒業してからジャイアンツで10年間プレーしました。その間、
長嶋茂雄監督の下、指導をいただき、自分なりに精いっぱい頑張り成長してきたつもりです。今日ここに来るとき、今から24年前、自らの意思でジャイアンツを去るときのことを思い出していました。あの日はまったく笑顔を出すことができませんでしたが、今日は満面の笑顔でふるさとに戻ってきたつもりです。ジャイアンツは今年惜しくも優勝を逃しました。橋上(
橋上秀樹)監督代行の下、最後まで精いっぱい戦ったと思います。また若い選手が躍動し、今後に大きな期待を抱かせるシーズンになったと思っております。私もそのチームをしっかり引き継ぎこれからのジャイアンツ、強いジャイアンツ、素晴らしいジャイアンツ組織のスタート地点に携わらせていただけることをうれしく思います。
私は指導者の経験はほぼありません。そこは私が12球団の監督の中で一番劣っている部分だと自覚しています。まずそのことを自分自身自覚し、選手とともに伴走し、一緒に成長していきたいと思っております。これからジャイアンツがたくさんのファンの方々に応援してもらえるチームであるよう、そしてジャイアンツはV9以降、日本一連覇もおそらくないと思います。本当の意味での黄金時代はV9以来、来ていないと私自身は思っております。その間、1980年代のライオンズやここ十数年のホークスのような時代をまったくつくれておりません。これからジャイアンツに新たな黄金時代が訪れるよう、今日ここからスタートしていきたいと思っております。
まずは基本に立ち戻り、ジャイアンツの理念、哲学になると思います。ジャイアンツは、常に強くあれ、常に紳士であれ、アメリカ野球に追いつけ追い越せ、その一つひとつを着実に進めていきたいと思います。選手たちと共に汗を流し、アドバイスすることはもちろんありますが、選手が自分自身で成長できるように、ただ言ったことを聞くんじゃなくて、それを自分でやって、自分自身が成長できる環境をしっかりとつくっていきたいと思います。グラウンドに出れば頼れるのは自分自身です。ボールがあるところは誰も助けてくれません。自信を持ってグラウンドに出られるよう、しっかり一つひとつ成長できる意識を持っていただけるような環境をつくっていきたいと思っております。
ジャイアンツは常に紳士であれ。私自らそれを体現し、紳士という定義はどこにあるか難しいですが、もしあるとしたら、ジャイアンツの紳士の定義はそれよりも厳しいものでないといけないと思っております。それを選手にも浸透させ、やっぱりジャイアンツの選手は感じがいいな、ファンに優しいな。そう思ってもらえる選手であるよう、しっかりと私自身が体現していきたいと思います。
ジャイアンツはアメリカ野球に追いつけ追い越せ。私は現役時代の半分をアメリカでプレーしました。引退後12年間ニューヨーク・
ヤンキースでお世話になり、選手育成に携わらせていただきました。市場の規模という意味ではまったく違いますが、今、世界一の野球選手が日本人であることも事実です。われわれジャイアンツからもそのような選手が出るよう今後しっかりとジャイアンツ皆でその環境をつくり、選手がしっかり成長できるよう頑張っていきたいと思います。
これからコーチ陣も少しずつ決まってくると思います。グラウンドに出る選手たち、球団で働く皆さん、そして多くのジャイアンツファンの皆さん、すべてがジャイアンツファミリーだと思います。皆に愛を持って接し、今後の力強いジャイアンツ、光り輝くジャイアンツになるよう少しでも力になりたいと思います。今後また皆さんといろいろ接することがあると思いますが、私自身、すべてにおいて先頭に立ち、模範になれるよう頑張ってまいります。よろしくお願いします・・・
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