和田監督ダウンもなんのその
日曜日の休日ということもあり、多くの虎ファンが詰めかけた2月15日の沖縄・宜野座村営野球場。晴天に恵まれたが、午前中から記者たちは慌ただしく動き回った。
和田豊監督が、血圧が上がったことで休養を余儀なくされたのだ。
それでもキャンプは予定どおり進められ、初の紅白戦が行われた。白組の先発にはエースの座を狙う
藤浪晋太郎。紅組はエースの
能見篤史が先発した。藤浪はこのキャンプは自己流も入れながらのスロー調整。一方、ベテラン・能見は先発前日もブルペンで90球と投げ込みを中心とした調整を行っている。

藤浪晋太郎
スロー調整の藤浪は、152キロを出しながらも抜ける球が多く2回を2安打1四球1失点の内容。「良い球は1球しかなかったですね。これからです」と前を向いた。一方、順調な調整できている能見は2回に味方のエラーがあったが2回無安打でしっかりと結果を残した。

能見篤史
藤浪の後を受けた先発4番手の
岩田稔も2回を2安打無失点。低めを丹念に突く投球で仕上がりの良さを見せつけた。昨年、最多勝と奪三振王を獲得し、開幕投手候補1番手の
メッセンジャーは3回に登板。2キロ増という自己申告で突入したキャンプだがぽっちゃりお腹が目立つなかで、1回だけながら
荒木郁也に2点本塁打を打たれ不安を残したが、後続はしっかり抑えた。

岩田稔

メッセンジャー
和田監督離脱も関係なくキャンプイン2週間で先発4本柱が実戦のマウンドに立てたことは、明るい材料。これで今年もこの4人はしっかりと先発ローテを組める見通しが立った。創立80周年での優勝へ向け、軸が安定していなければ話にならない。今後はキャンプ残り2週間で、どれだけ若手が出てくるかに興味が移る。