日本ではキャンプ終盤に入った2月後半。メジャー・リーグのスプリングキャンプがようやく始まった。今年は前田健太がメジャーに挑戦するが、日本人メジャー全員が元気な姿で、開幕に向けて調整を行っているようだ。 写真=Getty Images ドジャース・前田健太/メジャー式に完全フィット

オープン戦初戦で2回を無失点に抑えた前田。すべての打者に対し初球ストライクと抜群の制球力を見せた
3月5日、ドジャースのキャンプ地球場キャメルバックランチに詰め掛けたファンは1万3122人。ほとんどがドジャースファンで、新しい18番を「KENTA」と親しみを込めて呼ぶ。
前田健太は期待に応える。ダイヤモンドバックス戦。2回を投げ、対戦した打者すべてに初球ストライク。追い込んでから、2三振を奪いゴロアウト2個、フライアウト1個と、ほぼ完ぺきな内容。先発左腕の
ブレット・
アンダーソンが椎間板ヘルニアで長期離脱、柳賢振が肩の違和感でブルペン入りを控えるなどよくないニュースが続いた。そこに目の覚めるようなピッチング。カステン社長は「マウンド上で気持ちよさそうに投げていた。ボールを巧みに動かし、われわれの未来について楽観的にさせてくれた」と笑顔だった。
これまで日本人の先輩たちは、アリゾナキャンプで、硬いマウンド、滑るボール、乾いた空気に苦しんだ。前田も覚悟はしていた。だがこの日は意図どおりにボールを操れたという。「すべてのボールをコントロールできましたし、ピッチャー有利のカウントで勝負できた」。
先頭のアーメドは2ストライクと追い込んだあと、曲がりの小さいスライダー、大きいスライダーと続けて右飛、続くラムには真っすぐと変化球を交互に投げ、最後はスライダーで空振り三振。2回は、昨季打率.312、17本塁打の強打者
ペラルタをタテに割れるカーブで一塁ゴロに打ち取った。「こっちでは自分のカーブがすごく大事なボールになる・・・
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