高橋由伸監督を迎え、変革の途上にある巨人が負けない。下馬評は決して高くなかったが、ここまでセ・リーグでは唯一、勝率を5割以下に落とさず、少しずつ貯金を積み上げている。果たして、この強さはホンモノか。開幕から1カ月が経過したこのタイミングで、巨人に見える課題と収穫をリポートする。 気になる中継ぎの負担先発投手の責任とは?
4月26日からの敵地・甲子園での“伝統の一戦”は、第1戦・
高木勇人、第2戦・
田口麗斗と、先発投手に2戦続けて勝利が記録される望ましい展開となった。同24日の
DeNA戦(東京ドーム)での
今村信貴の勝利と合わせると、今季初の先発投手3連勝である。中でも大きな意味を持つのが、田口のプロ入り初完投勝利だろう。11点の大量援護もあったが、開幕から4試合、好投しながらも勝ち星に恵まれなかった20歳左腕の99球完投劇には、これまで喜怒哀楽をあまり表現してこなかった高橋由伸監督も、さすがに相好を崩した。
「だいぶ守備(5併殺)に助けられたところはあると思いますけど、9回を投げ切ったというのはチームにとって大きいですし、本人にとっても自信になったと思う。スタート(先発)させるときは常に、完投を期待しています。(今日は)試合の途中からも、何とか1人で投げ切ってほしいと思っていました」

4月27日の阪神戦[甲子園]で、11点の大量援護もあり、プロ入り初完投勝利を飾った田口麗斗。完投とは言わないまでも、「先発がなるべく長いイニングを」が高橋由伸監督の望みだ
監督就任直後から「先発、完投が理想」としてきた指揮官だが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン