8月9日、中日は谷繁元信監督、佐伯貴弘守備コーチの休養を発表。事実上の“解任”である。80周年の節目を迎えている名門球団に果たして何が起こったのか。そして、どこに行こうとしているのだろう。 写真=大泉謙也 
ナゴヤドームで休養発表。谷繁監督の表情からは無念さがにじみ出ていた
ファンも限界
低迷する中日に激震が走った。借金15の最下位となっていた8月9日、1ゲーム差で追う5位・
ヤクルトとの対決を前にナゴヤドーム内で緊急会見が開かれた。練習中の午後3時、谷繁元信監督がスーツ姿で現れると、隣に座っていた佐々木崇夫球団社長の口から谷繁監督と佐伯貴弘守備コーチの休養が発表された。
「プロスポーツの監督は選手を統率、指揮して勝利へ導く、そして出た結果にはすべて責任を負うという宿命を背負っています。こういった観点から、誠に心苦しく、かつ不本意ではありましたけれども、監督に一定のけじめをつけてもらうべく、休養のお願いをさせていただいた次第であります」
事実上の解任だった。この日の午前中、谷繁監督と佐伯コーチを名古屋市内のホテルに呼び寄せると、休養を命じた。監督就任3年目の今季は前半戦こそ3位・
DeNAと1ゲーム差の4位で折り返したが、後半戦に入って大失速。8月7日のDeNA3連戦[横浜]で球団史上48年ぶりとなる8カード連続負け越しを喫していた。谷繁監督、佐伯コーチはともに反論することなく受け入れたという・・・
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