
文=綱島理友、イラスト=イワヰマサタカ
今季のワールド・シリーズは本当に面白かった。第7戦までもつれ込み、最後の試合は緊迫のシーソーゲーム。結果はシカゴ・カブスの108年ぶりのシリーズ制覇で終わったが、このケタ違いの年月をシリーズ中の報道などで耳にしたり、目にするたびに、このチームのファンの心情に思いを馳せずにはいられなかった。
108年前のワールド・シリーズ制覇を知っているファンというのは、間違いなく誰もこの世にはいないだろう。最後のファンは一体、いつごろ亡くなっているのだろう?なんてことをふと思ったりした。
日本で最も優勝から遠ざかっていたチームの記録というのは、横浜ベイスターズ&大洋ホエールズの38年間だと思うが、この開かずの間が1998年に開いたときをファンとして体験し、感激した私だが、こんなのはまだまだたいしたことはないなと、今回ばかりはつくづく思った。
しかしこれで45年のワールド・シリーズ出場のときにかけられた「ビリー・ゴートの呪い(ヤギの呪い)」からカブスは完全に解放されたわけだ・・・
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