海の向こうのメキシコ・モントレーから吉報が届いた。現地時間10月28日から10日間行われていた、第1回WBSC U-23ワールドカップ。その初代チャンピオンに若き侍ジャパンが輝いた。世界各国レベルが上がってくる中で、まさかの敗戦も味わい、チームにそして個々に課題も見つかったが、最後はスキのない組織力で栄冠をつかんだ。 文=奥田秀樹、写真=Getty Images 
第1回大会で世界一になったU23日本代表の選手たち。この経験を自チームに持ち帰り生かしていく
感じた世界の野球、その経験を次に生かす
決勝の相手であるオーストラリア打線は、メジャー7球団のプロスペクトで構成されていた。三番のザック・シェパードはタイガースのハイAで15本塁打、四番のコナー・マクドナルドもアストロズのルーキー・リーグで期待のパワーヒッターである。大きな体でバットを目いっぱい振ってくる。
侍ジャパンの四番打者で打率.387、4本塁打、14打点の好成績を収めて大会MVPに輝いた
ソフトバンクの
真砂勇介外野手は、優勝会見の後、こう漏らした。
「今日の試合でもオーストラリアの打者がすごく振ってきて、守っていても怖いなと感じていた。それを見て自分もこうならないといけないんだなと。空振りでも当たったら怖いなと思わせたら投手も力んだりすると思うので、勉強になった」

大会MVPに輝いた真砂。決勝もソロ本塁打を放ち逆転へ勢いをつけた
世界のレベルは年々上がっている・・・
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