各球団には代々、選手の成長を促す不思議な背番号がある。特定のナンバーを背負うと選手は飛躍を果たし、チームに必要不可欠な選手となっていく。いわゆる出世番号。数字に宿る不思議な力、“数霊”が秘められている番号を12球団で探っていこう。 写真=BBM 広島・背番号63 ブレーク続きで価値急上昇
【現在背負っている選手】 西川龍馬 【過去に背負った主な選手】 丸佳浩、
田中広輔 2008年から6年間背負った丸佳浩、14年から2年間背負った田中広輔はともに主力へと上り詰め、現在はそれぞれ「9」と「2」に。両者ともインパクト十分の活躍で今や「63」は
広島の出世番号として定着している。現在の西川龍馬も将来を期待される有望株だが、実は近年に価値が急上昇した番号ならではの悩みも。「球場で背番号63のユニフォームを着ているファンを見ると、背中に『MARU』や『TANAKA』と書かれていることが多いんです」(西川)。先輩たちよりも華々しくブレークし、「NISHIKAWA」の名前を広められるように日々、腕を磨いている。
巨人・背番号61 GG賞遊撃手の系譜
【現在背負っている選手】 中井大介 【過去に背負った主な選手】 河埜和正、坂本勇人
一昔前では50番トリオなど、二軍から這い上がって若い番号を着けた選手も多くいたが、補強、即戦力ドラフトに重きを置く近年ではなかなか難しいことだ。最近では「6」にステップアップした坂本勇人の「61」になるだろうか。1970~73年には河埜和正が背負い、「29」に変わった74年に遊撃手でダイヤモンドグラブ賞を獲得した。坂本も昨季初のゴールデン・グラブ賞に輝くなど2人の“名手”を輩出したことになる。今季より中井大介が背負っているが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン