早くも開幕から5カードが経過。チーム状態はさまざまだが、12球団で最高のスタートに成功したのが、37年ぶりの連覇を目指す広島だ。主力の好調に新戦力の台頭。他球団がうらやむ充実ぶりを探る。 ※記録は4月16日現在 
4月15日の阪神戦[甲子園]でプロ初完投勝利を飾った岡田/写真=小山真司
岡田、九里、加藤、床田……若手が故障者をカバー
昨季に25年ぶりのVを果たした広島。他チームを圧倒した投打は今季も衰えは見られず、4月1日の阪神戦[マツダ広島]から13日の
巨人戦[東京ドーム]まで1引き分けを挟んで10連勝を果たすなど、15試合を終えて11勝3敗1引き分け、勝率.786と盤石の戦いぶり。打率.283、90得点、12本塁打、16盗塁、防護率3.04とチーム記録の多くでリーグトップに立ち、2位の阪神に2.5ゲーム差をつけている。
チーム状態は決して万全ではない。守備・走塁のスペシャリストである
赤松真人を胃がんの手術のために開幕から欠き、左腕エースのジョンソンは咽頭炎のために4月5日に登録抹消。クローザーの
中崎翔太も腰痛症で10日に離脱した。それでも勝利を重ねられているのは、若き先発投手たちの台頭によるものだろう。
昨季に日米通算200勝を挙げて引退した
黒田博樹の穴。それをカバーしているのが、2年目の
岡田明丈と4年目の
九里亜蓮だ。
岡田は初登板となった1日の阪神戦[マツダ広島]こそ力みを見せて4回6失点と崩れたものの、8日の
ヤクルト戦(同)では8回1/3を5安打1失点、15日の阪神戦[甲子園]では4安打1失点で自身初完投勝利を飾った。15日の阪神戦では課題だった制球が安定し、100球を超えながら最速151キロをマークするなど抜群の内容。
「真っすぐが良くて最初から全力で行けた」と手応えを得た。
九里は2日の阪神戦[マツダ広島]、9日のヤクルト戦(同)、16日の阪神戦[甲子園]と3試合連続でクオリティスタートをマーク。早くも自己最多タイの2勝を挙げ、安定感は投手陣の中でも際立っている。キャンプから磨いてきたインコース攻めで痛打を許さず、「打者の反応を見ながら・・・
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